ゲゲゲな世界にどっぷり・境港の「水木しげるロード」（鳥取県） | 風俗のお仕事コラム

漫画家の故・水木しげるさんの生まれ故郷である鳥取県境港市。境港駅前から続く商店街「水木しげるロード」は、水木さんの描いた沢山の妖怪たちに出会えることで知られています。今や訪れるのはコアな水木ファンのみならず、子どもから大人まで大人気の鳥取観光の目玉スポットのひとつと言っていいでしょう。
駅から本町アーケードの約800mの区間に、153体の妖怪のブロンズ像が立ち並び、まるで妖怪が訪れる人を歓迎してくれているようです。灯りの部分が目玉のおやじになった街灯や、猫娘が描かれた街灯など、ちょっと不気味でコミカルな演出も魅力です。

「水木しげるロード」内にある「妖怪神社」は、こじんまりとした境内に、妖怪世界の入り口を思わせるようなちょっと奇妙な鳥居が建っています。
清め水には目玉おやじをデザインした大きな石が浮かべてあり、水力でクルクル動かすことができます。
おみくじにも普通の神社とは違うお楽しみがあります。「妖怪からくり人形」がおみくじを運んできてくれる仕掛けになっているのです。どの妖怪が運んできてくれるかも、ランダムに変わります。
絵馬は妖怪の力を借りて願いを叶える「妖怪絵馬」。目玉おやじやぬりかべ、一反木綿などの形をしていて妖怪によって叶えてくれる願いが違うそうです。

商店街には鬼太郎や妖怪たちの姿をデザインした楽しいお菓子や食べ物を扱う店がたくさんあります。中でも元祖といわれるのが「鬼太郎茶屋」。鬼太郎饅頭のついたお抹茶が人気で、茶器や食器には小さな目玉おやじがひょっこり顔をのぞかせています。
また「浜ごっつぉ屋」のイカ焼き「一反もめん焼き」はキャラクターそっくりな見た目が人気です。
土産物屋も充実していて、さまざまな鬼太郎グッズが揃う店から、和雑貨と妖怪がコラボした店、妖怪グッズの手作り体験ができる店もあります。

商店街めぐりだけで満足感たっぷりですが、忘れないようにしたいのが、「水木しげる記念館」。ここが「水木しげるロード」のメインスポットといってもいいでしょう。
水木しげる先生の原画や貸本屋時代の貴重な漫画雑誌、その人生をたどった10mにおよぶ絵巻物「人生絵巻」などが展示されています。
水木さんが実際に愛用していた品や、画材、ドラマ「ゲゲゲの女房」にも登場した水木家の食卓の再現など、その人生を当時の雰囲気とともに伝えています。
そして館内のあちこちには妖怪たちが潜んでいます。妖怪洞窟や妖怪ひろばで、いろいろな妖怪を見つけてみてください。
記念館の裏手には、妖怪アミューズメントパーク「ゲゲゲの妖怪楽園」もあります。