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日本三大名園のひとつ、兼六園に行こう!
能登半島の名園、兼六園(けんろくえん)とは?
水戸偕楽園と岡山後楽園と三大名園とされる兼六園は、石川県の県庁所在地金沢市に位置しています。
金沢城と隣接した観光スポットとして有名な兼六園ですが、何故三大名園といわれる所以についてはあまり気にしたことのない方もいるかもしれません。
今回はその三大名園といわれる魅力についてご紹介いたします。
様々な時代の庭園手法があらわれた廻遊式の庭園
兼六園は枯山水庭園のような寺や御殿から座って楽しむ座観式(ざかんしき)の庭園と違って、土地の広さを活用して庭内を巡って空間を楽しむ庭園であります。
このような庭園を廻遊式(かいゆうしき、回遊式とも表記される)といい、平安時代の庭園にみられる特徴なのだそう。
さらに兼六園は歴代の加賀藩主の手にかけられた庭園であり、5代藩主が兼六園の先がけとなった蓮池亭(れんちてい)を作ってから、13代の藩主のときに現在とほぼ変わらぬ形になったと言われています。
景観の美しさだけでなく、歴史的にも感慨深いものが庭園内に散りばめられているのですね。
庭園にはなにがある??
約11.7ヘクタールある広大な庭園である兼六園。その園内でなにが楽しめるかというのは初めて訪れるかたはご存じでないかもしれません。
廻遊式といわれるだけあってめぐる価値ある場所は様々。
園内最大の池である霞ヶ池は面積5800㎡。一周するだけでも蓬莱島や虹橋などの数々の名勝を巡ることが可能になります。
また、眺望台では白山山系だけでなく、天候に恵まれると日本海や能登半島なども眺められるという絶景。
園内の桜や梅林などを楽しむだけでない魅力がそこかしこに存在しています。金沢城のついでにちょっと兼六園に寄ろう!と考えていると意外と見られなくなってしまうかもしれません。
ゆったりとした時間の中で味わいたい風景ばかりなので観光の際にはご注意ください。
名称をつけたのはあの歴史上の人物!?
この兼六園の名づけ親の定説として、白河楽翁(しらかわらくおう)という人物だという説があります。
この楽翁という名は実は隠居したあとのもの。その前は松平定信という名前を使っていらっしゃいました。
歴史好きな人はもうお分かりでしょうが、江戸幕府8代将軍徳川吉宗の孫にあたる人物で寛政の改革の中心人物のあの松平定信です。
そして松平定信が名づけたというこの兼六園の由来は、洛陽名園記の一説にあるのだとか。
その一説を易しく訳すならば「庭園が名勝であるためには兼ね備えなくてはならないが容易でないものが6つある。
それが宏大(広さ)と幽邃(静寂)、人力(人為的なもの)と蒼古(自然本来のもの)、水泉(滝や泉など)と眺望(遠くの景色)の6つである。」つまり、名勝といわれる庭園の条件は、それぞれ相反する6つの魅力を兼ね備えているという意味で“兼六園”という名前が使われているのですね。
この6つの魅力が庭園のどこを意味するのかは是非ご自身の目で確かめに行ってみてくださいませ。
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