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廃墟感漂う不思議カフェ「大菩薩峠」
■見た目は廃墟、でも営業中
まるで見た目は廃墟…でも営業中という看板が出ている異様な建物。
それが、全国から好事家が集まる徳島の有名カフェ「大菩薩峠」なのです!
がっしりとレンガで組まれたカフェの外観は、よく言えばまるで海外の古城のようです。
ちょっとおどろおどろしくさえ見える外観ですが、一歩カフェの中に足を踏み入れれば、落ち着いた雰囲気のお洒落な内装。
ゆったりとしたひと時を満喫出来ます。
■風変わりな店名の由来とは?
「大菩薩峠」というカフェの名前にしてはいささか仰々しいような風変わりなネーミングは、オーナーの島さんが20代の頃日本一周の旅をしていて、山梨県小菅村の「大菩薩峠」に衝撃を受け、自身でも大菩薩峠のようにそびえ立つお城を作ってみたい、という欲求にかられた事から付けられたとのこと。
「大菩薩峠」にしなかったら、もう一案は「万里の長城」だったとのことで、万里の長城よりは大菩薩峠の方がカフェっぽいような、そうでもないような、という感じですが。
実際に島さんはそれからたった一人で城を作り始める事になりました。
■全部オーナーが一人で手作りした「城」!
島さんがこのお城(カフェ)を造り始めたのは1966年。
その当時はレンガを探すのにも一苦労するような時代だったので、島さんはなんと窯を造って自分でレンガを焼く所から始めたそうです。
大菩薩峠の建造に使われたレンガは約10万個。それをたった一人で焼き続け、城を造り続けました。
そして、5年間かけて島さんの一人きりの城の建築は続き、とうとうその5年後の1971年、カフェ「大菩薩峠」はオープンに漕ぎつけたのです。
■未だに増改築中…
そしてこの大菩薩峠、というよりもオーナーの島さんの凄い所は、未だに増築を繰り返しているというところ。
建設を始めてから既に40年以上が経過してもなお、増築を続ける島さんの情熱や執念には脱帽です。
いつまでも完成する事のないカフェ「大菩薩峠」は、いつしか「未完の城」と呼ばれるようになりました。
■外観・インテリアだけではなく喫茶メニューも充実
もちろん、その異質とも言える建築様式で有名になった大菩薩峠ではありますが、純粋に「喫茶店」としてもメニュー等は充実しています。
なぜか扇子に書かれたメニューを広げると、コーヒーや紅茶のほかには、飲み物はいちごミルククリームジュース、軽食ではたまごサンド、カツカレー等の、ちょっと昔懐かしい喫茶メニューがたくさん。
どれをとってもなかなかのお味だということで、建築だけではなく、喫茶メニューのほうもしっかりと楽しめそうです。
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