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田んぼは巨大なキャンパス!田舎館村の「田んぼアート」
広大な緑のキャンパスに描かれる迫力満点のアート
「田んぼアート」というアートをご存知でしょうか?
一般的に稲が植えられた田んぼというのは、一面緑色か、もしくは収穫の時期になると黄金色に見えるものですが、「田んぼアート」では田んぼに色違いの稲を植えることによって絵や文字を描き、巨大なアート作品を作ってしまおう、というプロジェクトのことなんです!
青森県の田舎館村では1993年から、この「田んぼアート」での村おこしが行われています。
元々は、弥生時代の水田跡が発見されたりと稲作の歴史が深い同地において、1993年よりお米にこだわったイベントである「稲作体験ツアー」というものが開催されるようになり、「田んぼアート」はその一貫として始められたもので、様々な種類の色が違う稲を使用することで田んぼに絵を描いて見せていたのが始まりだそうです。
最初は山の簡単な図形と「稲文化のむら いなかだて」という文字のみのさりげない作品だったものが、年を重ねるごとに徐々にそのクオリティが上がっていき、近年では到底田んぼに稲で描いたとは思えないような細かな図案の力作揃い。
2015年の今年は「風と共に去りぬ」と「スターウォーズ」でした。
「田んぼアート」はどうやって作られるの?
「田んぼアート」は、古代米、観賞用の稲も含め、様々な種類の稲を使用して作られています。
使用される稲の種類は毎年増えているとのことで、色を増やすことにより更に幅広い図案が描けるようになり、緻密な美しい絵が毎年たくさんの人々の目を楽しませています。
鑑賞場所から最も綺麗に見えるように計算されている
「田んぼアート」が開催されるようになった当初は、ただ平面に図案を描くのみでした。
しかし近年では毎年絵のクオリティが上がっているのと同時に、鑑賞場所から見た時に一番綺麗に見えるようにするため、遠近法も取り入れられています。
遠近法を用いる前の「田んぼアート」では、鑑賞場所から見ると遠くが見づらく近くが大きくなってしまっていたところを、きちんと3Dに見えるように、測量士がパソコンを使用して座標を9000箇所も修正して作るようになり、絵のクオリティは格段にUPしました。
アプリで田んぼアートのお米も買えちゃう!
「田んぼアート」の勢いは留まるところを知らず、ついにアプリにまでなってしまいました!
スマートフォン用の無料アプリ「Rice Code」では、このアプリを使用して「田んぼアート」の写真を撮影すると、なんとお米の販売サイトに繋がって、「田んぼアート」で使用されているお米が買えてしまうというちょっと面白い仕掛けまで用意されているんです。
アートを見物した後は、実際にお米を購入して味も確かめてみてはいかがでしょうか。
「田んぼアート」を観に行こう!
「田んぼアート」の会場は2箇所。
第1田んぼアートは日本のお城の形が特徴的な「田舎館村役場」の6Fにある天守閣の展望台で、第2田んぼアートは道の駅いなかだて弥生の里展望所で鑑賞することができます。
開催期間は毎年6月上旬〜10月上旬まで。
毎年若干のずれがありますので、詳細な開催日時は前もって確認してから出かけてください。
両展望台ともに、会館時間は9:00〜17:00までとなっており、大人(中学生以上)200円、小学生100円、小学生未満無料で見学することが可能。
更に、2会場の間は無料のシャトルワゴン「たさあべ号」が走っています。
更に田んぼアートでは、「稲刈り体験ツアー」も行われており、手作業での稲刈りに参加することも可能。
参加費は無料で、おにぎりや豚汁が食べられるそうです。
稲刈り鎌や稲刈りの服装等などは、各自持参なのでご注意下さい。
こちらも気になる方は、ぜひ事前に田舎村役場企画観光課(TEL 0172-58-2111 内線242)に日程等をご確認下さい。
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